薪ストーブや暖炉の火は、眺めているだけで癒されますよね。ずっと見ていたいです。
外国のテレビ局では、暖炉の火を延々と映しただけの番組を放送したところ、深夜にも関わらず視聴率がとても高くなったそうです。
それだけ火というものは、私たちにとって心が落ち着くものなんですね。
現代では住宅もオール電化が進み、本物の火を見る機会が減ってしまった方もたくさんいるはずです。
そんな今の時代だからこそ、暖かさと癒しを求めて薪ストーブに心惹かれるのではないでしょうか。
一般的な薪ストーブのイメージでは、冬の寒い山小屋で、割った薪を燃やしながら暖をとるものという印象が強いですよね。
そんな代物を「欲しい!」と思った際、自宅のマンションへ設置することは果たして可能なのでしょうか?
もし設置するとしたら、直接かかってくる費用やクリアしなければならない条件にはどんなものがあるのでしょうか?
薪ストーブにかかる費用や設置の条件は?
薪ストーブをマンションへ設置する場合、以下の条件をクリアしなければいけません。
・地上から31m以上の階数であること
・最上階以外の場合、天井へ穴をあけることはできないので壁を抜く必要がある
・部屋から伸びる煙突を屋上まで伸ばす工事が必要
・薪の仕入先、置き場所の確保
近頃の住宅は高気密になってきているため、薪ストーブのある部屋には換気が必須です。
階数が上になるにつれて風も強くなっていきますし、窓を開けても風がビュービュー ガタガタと吹き込んでくるような環境では更に設置が難しくなってしまいます。
煙突の条件も、建物の上まで煙突を伸ばす工事を行ったとしても、近くに自分のマンションよりも高い建物が複数ある場合は煙が他のビルへ移ってしまうため、設置の許可は得にくいです。
費用の面では、本体の価格が30万〜40万。
設置や工事のための金額は、本体の倍程の値段であれば妥当とされていますので、総額で80万〜130万円が大体の目安です。
薪ストーブはマンションに設置可能?
そもそも薪ストーブを導入したい!と考える理由として、
・火やストーブの存在自体に憧れがある
の2つに大きく分けられるのではないでしょうか。
前の章でもお話ししましたが、条件と費用+マンションの管理会社の許可さえクリアできれば実現は可能です。
ただ、どれか1つでもクリアできなければ設置は不可能となってしまうので、かなりハードルが高い作業ではあります…。
「薪ストーブは憧れるけど、現実的に考えるとちょっと難しいかな…」と思ってしまうのも無理はありませんね…。
しかし、そんなあなたに朗報です!
先ほどの条件よりも少ない制約で、マンションに設置できるストーブがあるんです。
灯油のストーブやエアコンと違って体の中から暖かくすることができますし、もちろん火も起こります。
気になりますよね〜!
では、薪ストーブよりも簡単にマンションに設置することのできるストーブについてご紹介します!
マンションに簡単に設置できるストーブとは?
ズバリ、ペレットストーブという名前のストーブです。
部屋を暖かくするのに薪は使わず、名前にもあるペレットという燃料を使用します。
ペレットとは、木を切ったり削ったりした時にできる”おがくず”を集めて圧縮し、小さなチップ状に加工されたものです。
これが燃料として使われるペレットですが、うさぎなどのペットの餌に似てますよね!
表面がツルツルとしていて、手で触っても汚れません。
価格も10kg入の袋で400円〜1,000円となっており、インターネットでも購入することができます。
気になる燃焼時間は1kgあたり約1時間ですので、10kg 500円の燃料であれば1時間あたり50円で済むということになります!
煙も薪ストーブ程はなく、着火時に多少の煙が出るくらいで燃え続けている時の煙はほとんどありません。
現代版:火を使うストーブなイメージですね〜。
ちなみにペレット以外のものは燃やすことはできません。
設置に関しては、通気口としてパイプを通すための穴を壁にあけるだけでOKです。
簡単でしょ??
まとめ
・たくさんある条件をクリアできさえすれば設置は可能
・マンションではペレットストーブがおすすめ
薪ストーブは掃除の手間や維持の大変さもありますが、やはり暖かさではダントツです。
部屋の暖まり方も
薪ストーブ > ペレットストーブ > 石油ストーブ
といったところでしょうか。
燃料の管理が薪に比べて楽なことや、煙が少ないという点ではペレットストーブの方がマンション向きと言えるかもしれませんね。
是非、ペレットストーブも視野に入れて考えてみてくださいね!