お歳暮とは本来、お世話になった方に感謝の気持ちと変わらずのお付き合いをしてくださいねという意味合いを込めて贈るものです。
それがいつしか儀礼のようなものになってしまい、「贈らなければならないもの」として心のこもっていないお歳暮が多く見受けられるような気がします。
感謝の気持ちとしてのお歳暮も、開けてみると「正直困る…」ということが多くありますよね…。
毎年頂いても置き場所に困ってしまったり、食べるに食べられないし…かといって処分するのも、相手の気持ちを無下にするようであまり気持ちのいいものではありませんよね。
特に結婚されている方であれば、相手方の親類からのお歳暮は断りたくても断りにくいものです…。
できることなら、好みの飲み物や家でよく使う別の品物を頂く方がよっぽどいいですよね。
では、相手を傷つけずにお歳暮の品物を変えてもらうにはどうすれば良いのでしょうか?
親戚からのお歳暮を断っても大丈夫?
前書きにもありましたが、お歳暮とはお世話になった方に感謝の気持ちと、変わらずのお付き合いをお願いしますという意味を込めて品物を贈ることを指します。
本当は贈らなくても良いものなのですが、あなたへの感謝の気持ちがあるからこそ毎年贈ってくださるものです。
ということは、相手の”気持ち”が形となって手元に届くということでもあります。
そんなお歳暮を断ることは、言い方を間違えてしまうと「これからお付き合いしたくない」という意味に取れてしまうかもしれません。
どうしても受け取りたくないのであれば、郵送されてくるお歳暮を受け取り拒否することも可能ですが、配送業者から送り主へ「受け取りの拒否」と連絡がありますので、今後のことを考えるとあまりおすすめはしません…。
関係は現状維持でいたいけど、これ以上要らないお歳暮を貰いたくない…というのであれば、正直に伝える方が良いでしょう。
ただし、最低限のマナーは守った上で誤解のないように伝えるべきです。
親戚からのお歳暮を変えてもらう時の文例
食べ物の場合
こんにちは。△△(名前)です。
毎年欠かさずお歳暮を贈って頂き、大変嬉しく思っております。ありがとうございます。
実は近頃、主人が体のことを気にするようになり、今年もお歳暮を送っていただけるのであれば◯◯(洗剤など)が非常に嬉しいです。
××(お子様のお名前)くんが外でたくさん遊ぶようになり、よく服を汚して帰ってくるんです。
仮に頂ければとても助かります。
ご無理を言いますが、申し訳ありません。
———
『主人が体のことを…』の部分は、『主人の健康のことを気にするようになり…』と”自分が気にしている”としても良いです。
もしお子様がいらっしゃるのであれば、嘘であっても相手を傷つけず比較的マイルドに相手に伝えることができます。
これは丁寧な例文ですので、親戚の方との親密さによってここから改変してみてくださいね。
お歳暮の品物を変えてもらう時の連絡手段
今の時代はメールやLINEで簡単に連絡が取れるようになっていますよね。
お正月やお盆の時など、お家へお邪魔する際にはメールやLINEで親戚の方々と連絡を取るという方も多いのではないでしょうか?
普段の小さな連絡事項やちょっとした会話はこういったアプリで済ませると手軽ですし、世の中に浸透している連絡手段ですので問題はないです。
しかし、ここぞという連絡や少し重要な話になってくると、メールやLINEなどでやりとりをするには”軽い”というイメージがあります。
直筆の手紙であれば、変な軽さも感じさせることもなく失礼さも失いません。
電話での話や、面と向かって直接お断りを入れる…というのもなかなか勇気が必要ですし、相手の方も反応に困ってしまいトラブルの元になってしまう場合があります。
ですので、ちょっとした贈り物と一緒に短い手紙を添えて贈っておくなどすると、お互いに気持ちの整理ができるので良いかもしれません。
直接伝える勇気がない…という方は、目前でやらかしてしないためにもやはり文面で伝える方が良いように思います。
逆に、このメールやLINEの”軽さ”を利用する手もあります。
メールなどの”軽さ”のメリットは、唐突に相手へ送信しても重く感じないところではないかと思います。
反対に、手紙は”重い”イメージがあり、唐突に送られてくると「何事か!?」と大騒ぎになる可能性もありますし、あまり騒ぎ立てたくない話題を大げさにしてしまう危険性も孕んでいます。
そもそも、このようにお歳暮の品物を変えてもらえないか?という提案をすることは、少なからず相手に失礼なことをしています。どんな言い方であれ、です。
この”失礼さ”をどこまで軽減できるのか?というところで、手軽な連絡手段をあえて利用してみるのも視野に入れてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
いくら親戚の方でも、お歳暮の品物にお断りを入れるのは難しいですよね…。
いえ、親戚の方だからこそ気を遣うんですよね…。
せっかくのお歳暮なのですから気持ち良く受け取りたいですもんね。
お断りを入れた後に贈られてくるお歳暮には、いつも以上に喜ぶということも忘れないでくださいね!