普段あまりお墓参りへ行くことができない方にお尋ねします。
久しぶりに目にする我が家のお墓を見るなり、墓石の汚れに「ぎょっ」としたことはありませんか?
お墓参りの度に、泣く泣くお掃除をする…ということを繰り返していませんか?
こんな悲劇を繰り返さないためにも!
今回は墓石が汚れてしまう原因や清掃のやり方、汚れの防止法をご紹介します!
お墓の汚れの原因は、もしかしてあなた自身が作っているのかも…?
墓石が汚れるのはなぜ?その原因とは
墓石が汚れてしまう理由は様々ですが、塩、排気ガス、お酒などが主な原因です。
潮風に晒される
海の近くにあるお墓では、潮風が原因で普通のお墓よりも早い速度で風化が進んでしまいます。
風化が激しいと光沢感がなくなって表面がザラザラになったり、目立つヒビができてしまい、そこから空気中のホコリが付着しやすくなる→汚れやすくなります。
お酒を墓石にかける
「生前好きだったから、たまには飲ませてあげたい」と、お酒をお墓にかけてしまう方。
お酒に含まれる糖分が、墓石を汚してしまう原因となってしまうのです。
雨である程度は流れるのですが、雨があたらずお酒が残ってしまった部分にはカビや藻などが生えてしまう可能性があります。
もし長期間雨が降らない場合は…言わずもがなですね^^;
排気ガスの影響
都会の近くのお墓には、車などの影響で油分を含んだ黒い排気ガスが表面に大量に付着しています。
この排気ガスを放置していると、やがてカビやシミになり綺麗に落とすことが困難になります。
墓石の汚れを落とす方法
墓石の汚れを落とす場合、綺麗な布(雑巾)や軍手、柔らかい歯ブラシが便利です。
基本的には、布などの柔らかいもので優しく拭くと良いでしょう。
綺麗な雑巾でも大丈夫ですが、おすすめなのは濡らした軍手です。
力加減が簡単に調節できるのでピンポイントでお掃除が可能な上に、柔らかいので傷をつけてしまう心配もありません。
一方で、墓石の表面を固いもので力一杯こするのは絶対にやめてください。
表面に傷がついてしまい見栄えが悪くなる上に、より汚れやすくなってしまいます。
心配な方は、専用のスポンジとブラシも販売されていますのでこちらをおすすめします。
※注意※
洗剤でゴシゴシ洗ってしまうと、墓石にシミができてしまうことがあります。
なのでハイターや食器洗い用の洗剤は使用しないでください。
泡いっぱいでゴシゴシこする方が「洗ったー!」という気分になりますが…やめてくださいね^^;
もし洗剤を使用したいという方は、重曹を使用するようにしましょう。
洗い流すことを考えると、重曹は環境にも優しいので非常におすすめです。
しかし、おすすめだからといって絶対に大丈夫というわけではなく、重曹で磨いてしまうと石の種類によっては表面が傷ついてしまう恐れもあります。
まずは墓石の目立たない場所で試してみてから、大丈夫そうであれば汚れてしまった部分をお掃除するようにしてくださいね。
墓石の汚れを防止するには?
お墓は雨風に晒されるものなので、年月が経つにつれ徐々に劣化してしまうのは当たり前です。
しかし、ご先祖様が眠るお墓なのですから、できるだけ綺麗なまま維持したいですよね。
お供え物は持ち帰る
あまりお墓参りへ行けない方は、お参りをした際にはお供え物をすぐに持ち帰りましょう。
「お供え物なのだからずっと置いておかなくてはいけない」というルールはありません。
萎れた花や、腐った果物をそのまま放置しておく方が、お墓の清潔さに支障をきたしてしまいますよね。
頻繁にお参りができないのであれば、汚れの原因となってしまうものはできるだけ持ちかえっておくことがマナーです。
こまめな清掃を
墓石を綺麗なまま維持するためには、やはりこまめな清掃が必要です。
「わかってるんだけど、なかなか掃除に行けないんだよ〜(T-T)」という方には、お墓参りの代行サービスというものもあります。
お参りと一緒に墓石の清掃もしてくれるので、業者さんによっては確認の写真を撮って送ってくれるところもあります。
自らがお参りに行けずずっと汚れたままのお墓を放置しておくよりかは、第三者に依頼して綺麗な状態を維持しておく方が、ご先祖様にとっても喜ばしいことだと想います。
一度検討してみてはいかがでしょうか?
余談
石の種類によってサビ汚れが出やすい石があるそうです。
サビが出やすい石は、勿論コストも低いです。
お墓を購入する際に少しでもお金を安くしてしまうと、維持に手間がかかってしまうのですね…。
長い目で見ると、少々高くでも良い石のお墓を購入する方が良いのかもしれませんね。
まとめ
お酒も十分、汚れの原因になってしまうんです…。
綺麗なままのお墓を維持するためにも、お酒をかけるのはできるだけ控えるようにしましょう。
お酒の口を開けてお供えしておくだけでも、ご先祖様は十分喜んでくれるはずですよ。
もし「どうしてもお酒を飲ませてあげたい!」という方は、もし墓石にお酒をかけてあげる場合は、隈なく水で洗い流すか、墓標の前辺りの土へ少しだけかけてあげてくださいね。
お墓のお掃除はご先祖様のためだけではなく、「自分と向き合う時間」でもありますので、お掃除の際には自分自身を今一度 見つめなおしても良いかもしれませんね。