寒い季節になってくると、足元を暖かくしてくれるムートンブーツはとっても重宝しますよね。
そんなムートンブーツには、『フェイク』と『リアル』の2つのタイプがあります。
この2種類、パッと見ではどちらか分からないかもしれませんが、タイプの違いによってムートンブーツに一番重要な”暖かさ”にもかなり違いが出てくるんです。
フェイクとリアルでは、暖かさ以外にもどのような性能の違いがあるのでしょうか?
今回は、2種類の見分け方についても合わせてご紹介します!
ムートンブーツのフェイクとリアルは何が違う?
フェイクムートンとは、ポリエステルなどで本物に似せて作られた素材にファーを組み合わせて作られたものです。
“コピー品”という意味ではありませんので注意してくださいね。
リアルムートンは、その名の通り本物の羊の毛皮を使用して作られたものです。
使用されている素材から違いが歴然ですよね。
素材以外にも、フェイクとリアルでは性能の差にも明らかな違いがあります。
「何でもリアルの方が性能も良いんじゃないの?」と思う方もいるかと思いますが、この2タイプにはお互いに性能のメリット・デメリットがちゃんとあります。
そのメリット・デメリットとは何でしょうか?
ムートンブーツのフェイクとリアルで性能の差は?
暖かさ
フェイクムートンももちろん暖かいのですが、断然リアルムートンが暖かいです。
本物の毛皮ですので、ボア(毛)の密度が非常に高く保温性がダントツです。
しかし、寒くなり始めの時期にリアルムートンを履いてしまうと足元がポカポカしすぎて逆に暑くなりすぎてしまいます…。
可能であれば、涼しい時期にはフェイクムートン、寒い時期にはリアルムートンと季節によって使い分けても良いかもしれません。
ボア
毛並みに関しても、リアルムートンがダントツです。
ふわふわなので、素足で履くとまるでファーカーペットの上を歩いているような感触がとても気持ちが良いです。
厚みにも違いがあり、フェイクは薄く、リアルは厚く作られています。
フェイクには元々潰れているような、ゴワゴワなボアブーツもありますしね…。
履き方や使用する環境にもよりますが、何度履いてもヨレにくく長持ちすることからも、リアルムートンの右に出るものはいないでしょう。
手入れの手間
手入れの簡単さでは、そのまま丸洗いできるフェイクムートンが非常に楽です。
リアルムートンは高価なこともあり、汚れてしまってもなかなか自分で洗う勇気はありませんよね…。失敗して色が飛んでしまっては嫌ですしね…。
リアルムートンを綺麗にしたいとなると、クリーニングに出してプロに頼んでしまった方が安全ですがクリーニング代がかかってしまいます。
料金は3,000円〜5,000円ほどですが、お店によって異なりますので実際に依頼する場合は問い合わせをしてみることをおすすめします。
高価な靴には高い維持費もかかってしまうんですね…。
手入れの面倒さでは、手間のかからないフェイクムートンが良いようです。
ムートンブーツのフェイクとリアルの見分け方は?
価格の差
フェイク…2,000円くらいで買えるものもあり、比較的安価で入手できる。
リアル…最低10,000円を超え、中には50,000円以上のものもありかなり高額。
価格を見てみると、圧倒的な差がありますね。リアルはフェイクの10倍以上の値段で販売されています。
本物の毛皮を使用しているのですから、妥当な価格かもしれません。
中には高額で購入したにも関わらず、ショップによっては偽物(フェイク品をリアル品として販売しているもの)も出回ってしまっているようですので注意が必要です。
毛と皮?それとも毛皮?
本物の毛皮が使われているものであれば、それは以前生きていた羊の毛と皮なのですから2つがくっついているのが当たり前ですよね。毛は表皮から生えているんですから。
フェイクでは、毛と皮を引っ張ってみると接着剤でくっつけたような痕跡があります。
引っ張っても分かりづらい時は、近くで匂いを嗅いでみると接着剤の臭いがする場合があります。
しかし、近頃のフェイクムートンも技術が進歩しているのか(?)、毛と皮が一体型になっているものが多くなっています…。
あくまでフェイクかリアルのチェック方法の一つですので、これだけで判断するのは避けてくださいね。
毛を焼いてみる
思い切ってブーツを焼いてみましょう!
…ということはできないので(苦笑)、目立たない箇所のボアを少量だけ取り、火で焼いて灰の状態を見る方法があります。
リアルであれば焼いた毛が灰になり後に残るのですが、フェイクであれば化学繊維でできているので灰は残りません。
どうしても分からない時は、奥の手として試してみると良いかもしれませんね。
ムートンブーツの違いまとめ
・暖かさ、毛並みはリアルムートンがおすすめ
・価格・手入れの簡単さはフェイクムートンがおすすめ
ちなみに、ムートンブーツはメーカーによってもデザインによっても、サイズが普通の靴と違うことが多々あります。
購入を検討している方は失敗しないためにも実際にお店に行って履いてみるか、インターネットであれば販売しているショップに問い合わせをしてみることをおすすめします。
ムートンブーツで寒くて嫌〜な冬を可愛く過ごしましょう!