通常の流星よりも光度の高い『火球』と呼ばれる流星を多く見ることができるしし座流星群は、非常に見応えがあります。
流星天文学にも多大な影響を及ぼした流星群でもあり、知名度も非常に高いものといえます。
そんなしし座流星群ですが、2017年に観測できる日はいつになるのでしょうか?
観測できるピークの時間帯や、方角についても一緒にご紹介します。
しし座流星群はいつ観られる?
動画は、滋賀県の琵琶湖にて2014年11月21日の明け方にかけて撮影されたものです。
琵琶湖ではこんなに綺麗に星が観られるんですね…!
2017年のしし座流星群は、11月10日(金)〜11月23日(木)までの期間中観測することができます。
約2週間という長い期間で観測することができるので、晴れた日を選んで簡単に流星群を観ることができます。
しし座流星群は、他の流星群に比べ速度が非常に速い特徴があります。
しし座流星群の元となる塵は、地球と正面衝突に近い形で大気圏へ侵入してきます。
そこへ地球の公転速度が加わることにより、他の流星群よりも速い71km/秒速で大気を走り抜けることになるのです。
しし座流星群が観られるピークの時間帯は?
しし座流星群が観られる時間帯では、18日の午前1時にピークを迎えます。
ですので、17日の夜から次第に観られる星の数が増えていきます。
夜中の1時まで起きておくことが難しい方は、17日の夜に観測することをおすすめします。
深夜1時を迎えずとも、十分綺麗な流星が観られるはずですよ。
しし座流星群が観られる方角は?
しし座流星群が現れる方角に規則性はないため、流星は空一面に出現します。
しし座流星群は初心者にも見つけやすい流星なため、明りが全くないところでないと観測できないというわけではありません。
ですができるだけ光の近くを避けるか、光に背を向けて星を眺めるようにしましょう。
夜空の一部だけに視線を合わせるのではなく、全体をぼやーっと観るようにして観測すると見つけやすいです。
オリオン座流星群を観る時の注意点
寒さの対策を
11月中旬の夜は非常に冷え込みます。
コートやブランケットを余分に準備しておきましょう。
温かい飲み物を飲みながらの観測も、夜の寒さを和らげてくれます。
流星群といっても頻繁に流れ星がみえるわけではありませんので、最低20分〜30分は外に出ることを想定して準備をしておきましょう。
首を痛めないために
長時間、星空を見上げたまま座っていると首を痛めてしまう可能性が非常に高いです。
ピクニックシートを使うことで、寝転がりながらの観測が可能になります。
シュラフならば暖をとることもできるので、持っているという方は是非利用しましょう。
ただし、寝転がって星を観測する場合は周囲の安全を十分確認してから行ってくださいね。
まとめ
1833年に大出現を見せたしし座流星群。
2001年には日本国内で1時間辺り2,000個という大出現も報告されています。
しかし、そこから流星群の数は格段に減少、1時間で数百もの流星を観測できる年は近年では訪れないそうです。
2001年のような流星雨を目の当たりにできる可能性も低い上、月明かりなどの観測条件も2017年の好条件を逃してしまうと当分の間訪れません。
しし座流星群を観測するのであれば、今年が非常におすすめです。
観測期間も長いため、晴れの日を狙って 是非しし座流星群の天体ショーをお楽しみください!