家が朽ちてしまう一番の原因が、結露の発生です。
結露が発生しているとカーテンが窓に張り付き、ホコリなどですぐに汚れてしまいますよね…。
気付いた時に水滴を拭き取っても、また時間が経てば窓の表面に水滴ができてしまいます。
ではなぜ、窓に結露が発生してしまうのでしょうか?
窓にできる厄介な結露の原因と、発生するメカニズムについてまとめてみました。
窓に結露ができる原因は?
家の窓の内側に、雨が降って濡れたように水滴がたくさんついてしまうことがよくあります。
これが一般的に結露と呼ばれているのもなのですが、拭いても拭いてもまた水滴ができてしまうので、結局いたちごっこですよね。
結露とは、空気中に含まれている水分が窓ガラスや壁など冷えた物体の表面で冷却され、水滴となって付着する現象のことです。
ですので、普通に生活していても空気中に水分(水蒸気)が存在している限り、結露が起こってしまう可能性があるのです。
窓に結露ができてしまう原因としては、空気の中に含まれる水分量が、温度によって違うからです。
夏に冷えたジュースをグラスに注いで放置していると、グラスの表面に水滴ができてテーブルに水たまりができてしまいますよね。
窓に結露ができる原理も、このジュースのグラスと同じです。
では、それは具体的にどういう意味でしょうか?
窓に結露ができてしまうメカニズム
先ほど、空気中に含まれている水蒸気量は空気の温度によって異なるとお伝えしました。
水蒸気量が違うことによって、どうして水滴が発生するのか?
それは、高温と低温に含まれる水蒸気量の差が水滴となって現れることにあります。
結露が発生する原理
空気中に含ませることのできる水蒸気の最大量のことを、『飽和水蒸気量』(ほうわすいじょうきりょう)と呼びます。
この飽和水蒸気量は温度によって変化し、高温であるほど沢山の水蒸気を空気に取り込むことができます。
夏の暑い時は、冬の寒い時よりジメジメしていますよね。
夏になると空気の温度が高くなるので、冬の低い気温以上の水蒸気を含むことができるために湿度が高くなります。
高温時の飽和水蒸気量 > 低温時の飽和水蒸気量なため、高温を冷却して低温にしてやると、空気中に存在していられなくなる水蒸気が水滴となって現れるのです。
結露ができる原因は、夏と冬で異なる!
結露が発生する原理は分かってしまえば単純ですが、夏と冬では結露ができるメカニズムが異なっています。
一般的に、夏は気温が高いことによって湿度も高まり、それが原因で結露となり窓や壁へ現れます。
ですので、部屋の除湿をすることによってある程度結露を防ぐことができます。
冬は気温が高くないので湿度も高くなりません。しかし、空気が局部的に冷やされることによって結露が発生します。
水蒸気量は温度が下がれば下がるほど少なくなるので、冬の気温を下回る温度の場所であれば水滴が発生する可能性も出てくるのです。