還暦、古希、喜寿と、長生きをするにつれて行われる長寿祝いには、たくさんの種類があります。
その中でも、傘寿(さんじゅ)祝いという言葉を聞いたことはありますか?
長寿のお祝いの中では、あまり知られていないかもしれませんね。
今回は、そんな傘寿の由来や年齢についてまとめてみました。
傘寿の由来と意味は?
傘寿の由来は、この文字の略字が漢数字の『八十』と読めることからきているとされています。
また、『傘が開く』や『末広がり』などの意味から、『傘寿』と呼ばれるようになったともいわれています。
別名、八十寿(やそじゅ)とも呼ばれています。
ちなみに傘を略字で表すと…
確かに、縦書きで『八十』と書かれているようにも見えますよね!
この略字から読むことができる『八十』から、傘寿では80歳を迎えた方のことを指すようになりました。
傘寿のお祝いをする年齢は?
傘寿祝いを行う年齢は、数え年80歳(満79歳)です。
77歳で行われる喜寿祝いからだと、3年しか経っていません。
しかし、昔の日本では80歳ともなってくるとかなりのご高齢で、非常にご長寿です。
80歳まで健康で長生きできる方は本当に少なかったために、喜寿から傘寿と数年でお祝いをすることが多くなってきます。
昔はそれほど素晴らしく珍しい年齢でした。
今の日本では、2017年現在で男性の平均寿命が80.75歳、女性が86.99歳と過去最高となっており、年が重なるにつれてどんどん平均寿命が延びてきています。
現代ではあまり珍しい年齢でのお祝いではないかもしれませんが、もちろん長生きされる方が多くなるということはとても喜ばしいことですよね。
けれど、平均寿命が延びたからといってもご高齢なことには変わりありません。
お祝いをしてあげる場合は、本人の体調を考慮し調子の良い日に行うようにすると良いでしょう。
傘寿のお祝いでは何色が用いられる?
傘寿では、古希や喜寿と同じ紫色が長寿祝いの色とされています。
しかし、黄色(金茶)がお祝いの色だと言われている場合もあります。
正式には傘寿祝いでは紫色がイメージカラーなのですが、今ではお祝いのための商品を販売しているお店によっては、色はどうでもよくなっているみたいです。
一口に紫といっても、薄い藤色や濃い菫色、赤みがかった杜若色など様々な種類があります。
厳密に決められているものではないので、お祝いをしてあげる人の好みの色でプレゼントを選んであげる方もいるようです。
まとめ
傘寿とは、数え年の80歳(満79歳)のこと。由来は『傘』の略字が『八十』と読めることから。
ちなみに傘寿祝いのプレゼントには、『傘寿』にかけて傘をプレゼントする方も多いようです。
おじいちゃん、おばあちゃんがいる方は常日頃から体調を気にかけ、積極的に顔を見せてあげるととても喜んでくれますよ。
今の日本では平均寿命となっていますが、80歳まで生きられるということはとても素晴らしいことなのです。